注:計算格子間隔について
格子間隔については資料[5:63ぺージ]に次のような記述があることに留意したい。
……沿岸波浪図は、近海及び沿岸海域の水産事業や船舶輸送及び海洋開発関連事業等に有効と考えられるが、これらの図を利用する場合に特に注意すべきことは、数値計算の過程で浅海効果が全く考慮されていないことである。これには、わが国の沿岸海域のほとんどが距岸数kmの沖合から急速に深まる特性を持っており、沿岸海域の10km格子網計算に浅海効果を考慮しても、その効果はあまり期待できないという事情がある。この様に、沿岸波浪図には海岸域の磯波等の浅海波の情報は表現されていない。…なお、海岸付近の浅海波を推算するためには数10m〜数100m程度の微細な格子網の展開が必要となる。この格子網で、日本の全ての沿岸海域を計算することは、その膨大な計算量とそれに要する計算時間からみて、現在のところ不可能に近い。 |